archive: 2011年03月  1/1

姉への手紙 1941・5・16 (竹内浩三) 

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姉宛  高円寺(第一信) あい変わらす金がない。一々説明はしませんが、どうかよろしくおねがいします。 このあいだの四十円事件の真相がわかりまして、なんじゃアホくさいと思った。省三さんに遠慮せずにどんどんそう言って送って下さい。「ビンボウ」すると、どうもさもしくなって困りますから、なるべくビンボウさせないで下さい。 この夏休みはすぐに帰りません。山田に帰るのは八月上旬くらいになるはずです。一寸旅行を...

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麦(竹内浩三)

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麦銭湯へゆく麦畑をとおるオムレツ形の月大きな暈をきてひとりぼっち熟れた麦強くにおうかのおなごのにおいチイチイと胸に鳴くかのおなごはいってしまったあきらめておくれといってしまった麦の穂を噛み噛みチイチイと胸に鳴く「愚の旗」 成星出版 より浩三には好きな女性がいました 普通の青年ですから恋をするのはごく自然のこと。でもよくフラれました 浩三は自分でも言っていた 男には人気があるが女にはモテないってね「...

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まんがのよろずや(竹内浩三)

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日本がいよいよ第二次世界大戦に突入していく中、重々しい空気を払拭するかのように中学三年生の夏「まんがのよろずや」を創刊する 巻頭には創刊の挨拶文を書いた。子供はマンガをよろこぶマンガをよろこばない人は子供の心を失ったあわれな人だ大人になってもマンガをよろこぶようでありたいものだクリックで拡大します真っ直ぐな性格の浩三の世相を風刺したマンガは同級生の間に仲間を増やしていったが教師や父兄には心配の種で...

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姉への手紙1940・9・21(竹内浩三) 

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  姉宛  高円寺   つまらん日記 また土屋に十円かりた。それですこしいい気になってすしを喰った。 九月二十一日土曜日。キモノを着て学校へ行ってみようと考えて、朝学校に行きがけに質屋によって、はかまを出し、そこでそれをはいて。とてもみじかい。 パスも買ってないので、キップを買わねばならぬ。いつも江古田の駅の売店で、その日の最初のバットを買うことになっている。駅から学校までは、バットを一本すうだけ...

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大正文化概論 (竹内浩三)

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大正文化概論  序論G線の下でアリアをうたっていたてるてる坊主が雨にぬれていた  本論交通が便利になって文化はランジュクした戦争に勝ってリキュウルをのんだはだかおどりの女のパンツは日章旗であったタケヒサ・ユメジがみみかくしの詩をかいた人は死ぬことを考えて女とあそんだ女とあそんで昇天した震災が起っていく人もやけ死んだやけ死ななかったものはたち上がったたち上がったボクらのニッポンは強い国であった  結...

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大一美術館 中国清朝、乾隆(けんりゅう)硝子展

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ガラスを観る旅続いてます名古屋市中村区にある大一美術館に行ってきた http://www.daiichi-museum.co.jp/ 特別展は中国清朝、乾隆(けんりゅう)硝子展。特に印象に残ったのは鼻煙壷(びえんこ)だった。嗅ぎ煙草を入れて持ち歩くために作られたるガラスの器。アール・ヌーヴォーなどとはまた違った味わいのアジア特有の雰囲気がとてもいい。閑静な場所にあるこの美術館気にいった!なんどでもふらりと行きたいな♪...

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